注目されるPAMMについてその特徴・今の日本の状況・PAMMがおすすめできる人できない人・おすすめのトレード会社といったトピックをお伝えしています。
証券会社10年の経験から忖度なしの客観的な情報をお伝えしていますので参考にされてください。
この記事の信頼性
- 10年の証券会社勤務経験あり
- 多様なジャンルのインターネットビジネスを手掛ける専業IT業・「販売を追求し尽くす専業ブロガー」
- 2022年2月15日現在の2022年の累計実績349万円(とあるASP)
PAMMとは何か
PAMM(Percentage Allocation Management Module)とは、投資家が個々口座を持ち、運用者・プロトレーダーが代行するタイプのFXです。
昨年秋ごろから注目されているPAMMについて、ウエブ上で誤解されがちなことや誤解を招くような言葉で伝わっていることをお見掛けしましたので詳しく特徴をお伝えして行きたいと思います。
PAMMの特徴
PAMMの特徴として以下4つをお伝えして行きます。
- 運用をプロトレーダーに委託
- 収益の分配・手数料
- 米ドルやユーロなどの貨幣を主軸にしながらスキャルピングを繰り返して収益を積み上げる
- 取引結果だけ閲覧できる
運用をプロトレーダーに委託
PAMMは投資家が個々口座を持ち、その口座に資金を置いたままトレーダーに運用を委託します。
投資家の名義のまま、そしてその口座に資金を置いたまま運用を委託するため、運用者は一切横領持ち逃げなどができない仕組みとなっています。
▼メリット
- 運用委託するため知識も経験不要
- 管理画面に張り付く必要がない
- トレードの経験値・スキルは貯まらない
収益の分配・手数料
PAMMは投資家から委託されて資金を運用し、利益の70%が投資家に還元され、30%が投資家への手数料として配分されるしくみになっています。
上の図を例にすれば、プロトレーダーが1ロット発注して利益が出たとしたら、その利益は以下のように分配します。
利益の分配
- プロトレーダー親口座:30%
- 子口座:70%
発注ロット | 子口座のうちの獲得利益割合 | |
子口座30万円の投資家 | 0.3 | 0.3 |
子口座20万円の投資家 | 0.2 | 0.2 |
子口座50万円の投資家 | 0.5 | 0.5 |
繰り返しになりますが、投資家は親口座に資金を振り込むわけではありません。 飽くまで投資家本人の口座に資金を置いたまま、プロトレーダーが代行運用するといったスタイルを取るようになっていますので、横領持ち逃げが起こらないようになっています。
プロトレーダーと投資家の間に誰も仲介が入らないため、プロトレーダーへの手数料30%以外はありません。
「利益を親口座と子口座のみで分配する」というシンプルで明瞭な投資スタイルとなっています。
米ドルやユーロなどの貨幣を主軸にしながらスキャルピングを繰り返して収益を積み上げる
PAMMの投資の手法は主に下のような流れでスキャルピングを行います。
スキャルピングの流れ
- 「買う・売る」で小さな利益を獲得
- 基本①の繰り返し
- 小さな利益を積み重ねて収益を確保
大きな利益を狙うパターンだと狙いが外れて下落、気付いた時には損失が大きくなる場合もあります。
ココがポイント
一方スキャルピングは小さな利益を出して繰り返すことで安定的な利益を狙うという手法がPAMMの人気を後押ししています。
さらに、アメリカドルやユーロなど流通量の多い貨幣を主軸にしながら、安定運用されています。
取引結果だけ閲覧できる
PAMMはプロトレーダーに運用を任せ、取引の過程や手法については明かされず、取引結果だけが閲覧できるようになっています。
これは投資信託に近しい気がします。
入出金のタイミングが決められている
PAMMは決められたタイミングに入出金をするようになっています。よって決められたタイミングまでは資金は置いたままです。この一定期間資金を置く期間をロックアップと呼びます。
これがおすすめ
「入出金のタイミングで期待どおりかそれ以上」であれば、このロックアップの期間は気にならないはずです。良さが実感できて口座に残してまた投資したいと思えるでしょう。
「どうも自分には合わないな」と思ったらそのタイミングで出金・やめたらいいだけです。
投資してみないとその実態は決してわかりません。PAMMに興味を持つ人は少なくなく、やはり魅力を感じられる金融商品なのだと思います。
注目されているPAMMだけあり機会損失するくらいならばやはりどういったものかを知って判断されるのがいいと思います。
この意味で許容範囲の投資からスタートし、続けたいならば増資してPAMMでの投資を続けるのがいいでしょう。
PAMMとMAMの異なる点
MAMでは投資家が取引の過程ややり方を見ることができます。
トレーダーの手法が見て経験値が貯まる・勉強になるというのがメリットに感じるのであればMAMが向いています。
問題は、プロトレーダーはMAMで運用を委託されたら取引の過程ややり方をトレーダーに閲覧され真似されることもあるので、自身の手法を見られたくない・真似されたくないプロトレーダーならば、手法が公開されないPAMMで委託される方がまだましと考えるはずなのです。
ココに注意
よって、本当に腕のいいプロトレーダーはPAMMをやりたがる傾向が高いということは知っておいて損はないでしょう。
MAMに関しても利益が保証されているというわけではありません。その意味でMAMやPAMMどころか投資信託や株といった全ての金融商品と同列ではあります。
PAMMを検討する前に知っておきたい「今」
PAMMをはじめるにあたり、ここ10年内に行われた以下のような国による施策の意図を知っておきたいものです。
その意図は「これから来る長い長い寒い冬に備えて自主的に備えよと促す」ことにあります。
国の金融領域での施策とその意図の概略
※コロナとロシア紛争で物価上昇と円安の影響はもう間近の確定事実になりつつあります。
以下のように日本では資産保有率で圧倒的に貯蓄が多いです。
現金の価値がこれから急激に目減りしていく中で、円で現金のまま保有するのは想像以上の苦汁を迫られることになるはずです。
欧州程度に投資の割合を増やしていくのが理想的と言えるのではないかと思います。
ココがおすすめ
いろんな投資のスタイルがありますが、ここでお伝えしているPAMMについては「注目すべき投資手法の一つ」として持っておくのがおすすめです。
決してかごを一つにしない、いろんな手法を取り入れながらPAMMも試すという考え方で行うのがおすすめです。
PAMMはFXの一つであり、ドルやユーロなど流通量が多い貨幣をメインにしながら、スキャルピングを積み重ねて時間の分散をしつつ収益の積み上げを実現していくスタイルとなっており、利益にもリスクにも配慮されていると言えましょう。
データ公開:随時更新
ちなみに、後述するFX Beyondでのデータは以下のようになってまして、いい感じに推移しています。
▼2022年4月27日のデータ
データに関しては随時更新して行きます。
-
FX BEYONDの口座タイプ・どれがお得?
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注意点:ウエブで出回ってる情報の誤解を忖度なしで修正
PAMMを行うにあたって注意点があります。「ウエブで出回ってる情報の誤解を修正するための注意点」です。
- そもそも投資は全て不確定
- PAMMにダメ出ししておいて他の商品を進めているFXトレーダーは正義なの?
- 私熊谷はPAMMコンサルをするつもりはゼロ
そもそも投資は全て「不確定」
投資に絶対と言えるところはないので、PAMMをすれば必ず利益がでるわけではありません。
株・投資信託、MAMにも確実絶対に収益が出るわけではないのと同じで、PAMMも全く同じです。
ココがポイント
前述「卵は複数のかごに分けておけ」の考え方と、これから先の日本で貯蓄だけでやっていくのは無理という意味で「投資の一つ」として考える感じです。
いろいろ試してPAMMが引き続き投資先として価値があると考えるならば続ければいいし不安が残るならばしない、それに尽きる話です。
PAMMにダメ出ししておいて他の商品を進めているFXトレーダーは正義なの?
上述しているように株・投資信託・PAMM・MAMといった投資に絶対利益が出るなどといった金融商品はありません。
本当にそれは正義?
まるで「PAMMだけ利益が出るとは限らない」といったような的外れなロジックを展開しておいて、他のFX商品をおすすめしているようなパターンが結構見受けられます。
そのFX商品がいいと判断するのは飽くまで個々人のお話しです。
特徴や仕組みなどは知ってから投資をすべきなので、この記事を参考にしていただければと思います。
私熊谷はPAMMコンサルをするつもりはゼロ
サイト管理人ページでお知らせさせていただいているとおり私自身は証券会社勤務の経験があり、金融商品については普通の人よりは精通しているつもりです。
しかしながら、PAMMのコンサルをするつもりは全くないです。ここでは、端的にインターネットビジネスの特徴や良し悪しをレビューするような感じなので、コンサルなどするつもりはないですね。
ココに注意
ネット上でコンサルを持ちかけるようなトレーダーもいるようですのでまず注意しておきましょう。
おすすめできない人・おすすめできる人・参加できる人
PAMMがおすすめできる人・おすすめできない人がいます。
おすすめできない人
以下がPAMMでの投資をおすすめできない人です。
- なけなしの資金をPAMMに全額つぎ込もうとしている人
- 取引の過程を見たい人
- プロトレーダーの運用手法で勉強したい人
- 疑いが少しでもある人
おすすめできる人・参加条件
そしてPAMMをおすすめできる人は以下のような人になります。
- 投資の一つのやり方として考えられる人
- 資金の一部をPAMMに投資するのが賢いやり方だと思える人
- 試す価値はあると考えられる人
- 投資の自信はないけれど興味がある人
- 日本円に未来はないと思っている人
- 副業したいけれど時間的余裕がない人
- 管理画面に張り付くのはキツイと思っている人
- PAMMにとにかく興味あり
- 試さないと何事もわからないのでまずは管理画面をのぞきたい
かつ参加条件
PAMM参加条件
- 最低1万円の資金を投資できる(極論合わなければ1万ぽっきりで止めてもOK)
- 投資に保障というものはないと理解できている
- 損益のいずれの可能性もあることを理解している
投資はバランス感覚や客観性が大切ですよね。ここからは、PAMMができるおすすめのトレード会社をご紹介します。
おすすめのトレード会社
PAMMをする上でおすすめのトレード会社がありますので、ご参考ください。
- FX Beyond
- GEM FOREX
- Traders trust
GEM FOREX
- ブランド名:GEMFOREX
- 運営会社名: Lindholm Capital Ltd
- モーリシャスにおける金融ライセンス番号: GB21026537
2010年当初EA取引は非常に高い印象がありましたが、GEM Forexの運営元であったGEM-TRADEがFX自動売買ソフトを無料配布したところ、トレード界で注目の的となりました。
現在ではより時流に合ったモノで商品開発が行われる中、PAMMにも着目するに至っているようです。
【登録free】TRADERS TRUST管理画面にログインするための登録ページ
Traders trust
- ブランド名:Traders trust
- 運営会社名:TTCM Traders Capital Limited
- バルミューダ共和国における法人登記番号:No.54135
スプレッドの狭さで人気のTraders trust。豊富な商品ラインアップ、充実したツール、機能のアップデートなどがかなり好感持てます。
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FX Beyond
FX Beyond ライセンス番号:AVISO LICENCE:15569908-2-2020-2020-4294967296
私がメインで活用しているのがFX Beyondです。
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PAMMにまつわるよくある疑問
口座に置いた資金を横領される可能性はある?
PAMMはプロトレーダーが代理で運用するという点からか「資金を横領される」などといった誤解があるようです。「口座に資金をおいたままで」持ち逃げしようがない仕組みで行われます。
PAMMは違法なのではないかと耳にしたが、どうなのでしょうか?
メルマガを登録した人にコンサルの誘いを受けた
勧誘を受けて学ぶパターンもあるかもしれませんが、ウエブ上にある情報で結構間に合ったりすることもあります。
コンサルにしてもコンサル個人の口座に資金を振り込むようなパターンは避けて関わるようにしてください。
また、上でご紹介したおすすめのトレード会社には日本語で相談窓口があるパターンもありますので、具体的な手続きでつまずいた場合はこれを利用してみるのもいいかもしれません。
まとめ
PAMMの特徴については上でかなり詳しく解説してきました。
ココがポイント
円安や物価の上昇はコロナ前から言われてきましたが、ロシアの紛争も重なって「円安と物価の上昇」はもう必死の事実になりつつあります。
その中で「円を普通預金に置いておく」ということがどれだけ首を絞める方法かが問われています。
今回お伝えしたPAMMについては、ネット上で誤解を招くような情報があまりに多く、忖度なしに経験値からお伝えさせていただきました。
参考にされてください。
ただし、法令違反・公序良俗に抵触するご質問には一切お応えしません。